塾長ブログ No.121 2025/4/15 春はあげもの
塾長ブログ春は揚げ物。
やうやう白くなりゆく肉ぎわ、すこし赤びて、ソースかけたる 衣の厚くたなびきたる。
とある記事を読んでいたら、こんなのが出てきました。
書いた人、天才です。
で、僕的には。
春は揚げ物。
やうやう辛(つらく)なりゆく胃もたれ、すこしゑづきて。
ですね。
ここで、笑って頂いた方は、元ネタの『枕草子』の冒頭を知っている人。
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
長い間、国語の指導をしていると、たまに「古典なんか意味ないやん。」なんていう人がいますが、どうでしょう?
知らなかったら、ここでクスリと出来ません。
あえて言うならば、教養の一つになると思います。
教養と言うのは、直ぐに何かの役に立つとか具体的な効果に気づかないもので、精神の根っこにある大切な部分だと思います。
イギリスの首相、チャーチルも演説の中によく、シェイクスピアの一節を引用していました。
アメリカの大統領も聖書の中の名言を演説の中に用いています。
オバマ大統領は、中国の古典『孟子(もうし)』を引用して中国を皮肉ったとも言われています。
今の、大統領の言葉を聞くと…って思えてきますよね。
さてさて、春はあけぼの。
僕の大好きな言い換えバージョン。
春はあげぽよ。
また、意味は辞書で調べてくださいね。