塾長ブログ No.122 2025/4/22 コンクラーベ、根競べ?
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世界1小さい国、バチカン市国の中にあるローマ・カトリック教会の代表がローマ教皇。
現在の教皇、フランシスコ教皇が21日、88歳で亡くなりました。 。
で、この後の新しい教皇を選ぶ選挙が「コンクラーベ」。
13年前の2013年3月8日の塾長ブログでもこのコンクラーベについて書いていました。
ラテン語で「鍵をかけて」という意味です。これは、13世紀にイタリアとフランスが権力闘争を繰り広げていた時に起こった選挙方法で、選挙会場となるシスティーナ礼拝所に鍵をかけて外部からの干渉(かんしょう)を避けるとともに秘密を守るために作られた仕組みです。
現代では、電話回線・インターネット回線が全て切られ、携帯電話の持ち込みも禁止されています。選挙は80歳未満の枢機卿(すうきけい)と呼ばれる教皇の次にえらいキリスト教の聖職者たちによって選ばれます。定員は120名以内。
選挙の仕方は、いたってシンプル。投票用紙に名前を書いて、年長順に投票箱に入れていきます。当選には3分の2を超える票が必要ですので、決定するまで行われます。
これが何日も続きますが、30回投票しても決まらないときは、上位2名の決選投票。
まさしく「根競べ」です。(笑)
選挙の結果は、礼拝所の煙突から出る煙の色。白い煙なら、「決定」。黒い煙なら「未決定」。これは何を燃やすかわかりますか?
煙の色が灰色でわかりにくい時もありましたので、ベネディクト16世を選出した2005年の教皇選挙からは、新教皇が決まった場合、白い煙が出た直後にサン・ピエトロ大聖堂の鐘を鳴らして正式な合図とすることになりました。
約2000年の歴史を持つ、ローマ・カトリック教会。492年のゲラシウス1世はアフリカ出身。最年少は955年のヨハネス12世の18歳でした。
さて、今回のコンクラーベ。通常、教皇が亡くなってから15日から20日後に行われますが、白い煙が上がるのはいつでしょう。
そうそう、煙は「投票用紙」を燃やすのですよ。