塾長ブログ No.128 2025/6/10 英語構文学習
塾長ブログ1世紀から5世紀にかけて中国から漢字が日本に入ってきました。
そして、6世紀頃には教養のある人たちは、漢文を読んでいました。
原文でそのまま。
そして、奈良時代末から平安時代くらいになるとある欲求が出てきました。
「このままでは、漢文の意味がわからん。なんとかわかる方法はないのか?」
そこで、考え出されたのが「返り点」という記号を使って、日本語の通りに漢文を読みかえる方法。
楚人有鬻盾與矛者(『韓非子』
「楚人に盾と矛とを鬻ぐ者有り」「そひとに ほことたてを ひさぐものあり」と読みます。
「楚の人のなかには盾と矛とを売る者がいました。」という意味です。
これで、日本人の漢文を読む力がずいぶんと伸びたと思います。
今まで、難しくて意味がわからなかった漢文の意味がどんどんわかっていくんですかね。
やりますね、日本人。
「意味がわからなかったら、いっそ並べ替えちゃえっ!」て発想がすごい。
学ゼミの中学1年生コースの授業で取り入れているのが、この方法。
英語を並べ替えるのではありませんが、英語の構文通りに日本語を並べ替えちゃうっていう方法。
その名もズバリ「分解」。
ま、そのままですが。これから本格的に授業で指導していきます。
方法は、いたってシンプル。次のようにします。
(例) ナンシーは英語を話します。
第3文型 肯定文
S + V + O.
ナンシーは 話します 英語を
固有名詞 他動詞(動作) 固有名詞
主格(Nancy) 目的格(English)
3人称単数形 →変形動詞(speaks)
Nancy speaks English.
どんな日本語もこの方法で解くと英訳できます。
同時に、色々な英語の約束=文法も理解できます。
2年生以上の生徒さん達をみていると、この「分解学習」が身に付いている人の方が、飛躍的に成績が伸びていきます。
英語検定の英作文や、実力テストの単語を並べ替えて英文を完成する問題などでは特にはっきりと表れています。
この「分解」の考え方のすごいところは、次回にまたお話します。