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塾長ブログ No.138 2025/9/9 塾講師の務め

塾長ブログ 塾長ブログ No.138 2025/9/9 塾講師の務め

  教えることには、限界があります。 僕はいつもそう感じています。 「自分の授業さえ聞いておけばよい」と胸を張る先生方も一定数おられますが、果たしてどうでしょうか。 少なくとも大学受験を目指す高校生を指導するならば、自分自身が「受験勉強をして合格した経験」を持っていなければ難しいのではないかと僕は思います。

 

  若い頃の僕は、少しいきがっていました。 僕の授業さえ受ければ大丈夫だと公言していた時期もありますし、その自信もありました。ですが、大学入試制度は刻々と変わり、大学の難易度や評価もめまぐるしく入れ替わります。気づけば、僕の経験則だけでは追いつけない面が出てきています。以前は名門だった大学が思いのほか易しくなっていたり、その逆に驚くほど難しくなっていたり。受験の世界は、生き物のように変化しています。

 

  そんな今、僕を助けてくれているのが大学生の講師たちです。彼らは最新の教材を実際に使い、自分の合格体験を通して勉強法を身につけてきました。その知識や感覚は、僕が知らない新鮮な情報にあふれています。特に、僕の不得手な理系科目の勉強法や大学選びについては、彼らの存在なくしては立ちゆきません。文系の大学についても同じです。

若い人たちの体験談ほど、今の受験に即したものはありません。

 

けれど、老兵でも、ただ黙っているわけにはいきません。 僕もまだ現役です。生徒さんに薦める教材や方法は、まず自分自身で試してみます。

手間はかかりますが、それを経てこそ「これは良い」と胸を張って伝えることができます。結局のところ、それが塾講師のつとめであり、一番大切なことだと思います。

 

世代の違う講師が、それぞれの持ち味を生かして力を合わせる。その中で僕自身もまた学び続けています。教えることには限界があります。けれど、学び続ける姿勢に限界はありません。

僕はそう信じて、今日も机に向かっています。

 

――さて、最後に少しだけ個人的な話を。

2020年の9月9日、高校1年生の時の息子が学校の帰りに拾ってきた一匹の子猫がいます。

名前は「りた」。あれからもう5年がたちました。

今では弟の「そる」と一緒に我が家の大切な家族として、当たり前のようにそばにいてくれます。

振り返ると、この5年の間に僕自身もまた多くを学び、変わってきました。人も猫も、共に時を重ねながら成長していくのだなあと感じます。

塾の仕事も、猫との暮らしも、日々の積み重ねの中で形をつくっていくもの。

りたがいてくれることで、また明日も頑張ろうという気持ちをもらっています。

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