塾長ブログ No.166 2026/05/12 進化を続けるAIと、僕たちの未来(後編)
塾長ブログ前々回(164号)にてAIの進化についてお話ししましたが、今日はその続きとして、僕たちが具体的にどうAIと付き合い、この先の時代を歩んでいくべきかについて、僕の考えをお伝えします。
今の時代の受験や勉強は、一昔前とはガラリと変わりました。
一言で言えば、それは「情報戦」です。
インターネットやSNSを開けば、効率的な勉強法や受験情報が、それこそ「おびただしい量」であふれています。
しかし、情報が多いことは必ずしもプラスばかりではありません。大切なのは、その中から自分に本当に必要なものを選び出す「取捨選択」の能力です。
AIを単なる便利な道具として「利用」するのではなく、一緒に問題を考え、解決してくれる「良きパートナー」や「最高の相談相手」として迎え入れるという考え方です。
例えば、数学の勉強をしていて「チャート式の解答を読んでも、難しくてさっぱり分からない」と立ち止まってしまうことはありませんか?
そんな時、AIに「今の僕の理解度に合わせて、もっと噛み砕いた説明をして」と頼んでみてください。すると、教科書通りの正解ではない、君のためだけの「オンリーワンの解説」を作ってくれます。
また、英検の英作文の練習でも、AIは心強い味方になります。
書いた文章を即座に添削し、「こう表現した方がより伝わるよ」と具体的にアドバイスをくれるのです。
さらに、数ある参考書や問題集の中から、今の自分の実力にぴったり合った一冊を一緒に探してくれることさえあります。
こうしたやり取りの中で、実はとても大切なことが起こっています。
AIに上手く質問しようとすると、まず「自分は今、何が分かっていないのか」を言葉にする必要があります。
つまり、AIに問うという行為は、自分自身を客観的に見つめ直すための「鏡」になるのです。
ただし、ここで一つだけ「要注意」なことがあります。
AIが出した答えが「100%正しい」と盲信するのは少し危険です。AIも時には間違いを犯します。
情報過多の時代だからこそ、最後は自分の頭で考え、自分の意志で「判断」する力が、今まで以上に重要になってきます。
これからの学びにおいて、役割分担はこう変わっていくと僕は考えています。
【AIに任せるべき得意分野】
- 自分専用の「オンリーワン」の解答・解説の作成
- 英作文や文法のきめ細かな添削指導
- 膨大なデータから、自分にぴったりの参考書や問題集を提案すること
【人間(僕たち講師)が全力でサポートすべきこと】
- 「なぜ学ぶのか」という目的や、夢を見つける手助け
- 壁にぶつかった時の心のケアや、やる気を引き出す声かけ
- AIの情報が正しいかどうかを見極める「判断力」の育成
- 人と人との対話を通して、相手を思いやる豊かな感性を育むこと
AIという頼もしい相棒と手を取り合いながらも、舵を握るのはあくまで自分自身。
僕たちは、生徒さんたちが情報の荒波を乗りこなし、AIを良き相談相手として使いこなしながら、自分だけの輝かしい未来を切り拓いていけるよう、これからもすぐ隣で伴走し続けたいと思います。