塾長ブログ No.168 2025/5/26 想像力という名の「筋トレ」
塾長ブログ 大学入学共通テストの現代文を見ていると、年々、長文を読んで素早く情報を処理していく能力が求められていると感じます。
膨大な文字数の中から必要な要素を瞬時に見つけ出す「判断力」は、確かにこれからの時代に必要なスキルの一つかもしれません。
しかし、その一方で僕が懸念しているのは、効率的な情報処理ばかりが重視されるあまり、大切な「想像力」が欠如していくのではないか、ということです。
「これをしたら、この先どういう結果になるのか」
「この言葉を発したら、目の前の相手はどう思うだろうか」
そうした、一歩先や相手の心に思いを馳せる想像力が、今の社会全体で少しずつ薄れている気がしてなりません。
たまたま昨夜ニュースを見ていたら、プロ野球・ジャイアンツの監督が逮捕され、監督を辞任するという衝撃的な報道がありました。
驚いたのは、暴力を振るわれた18歳の娘さんが、その対処法を「ChatGPT」に相談したことが発覚のきっかけだったという点です。
SNS上では「AIに相談せざるを得なかった状況が切ない」 「いや、まずは警察や周囲の大人に頼るべきだったのでは」など、本当に様々な意見が飛び交っています。
AIが身近になり、検索すれば「正解らしきもの」が瞬時に出力される時代です。
だからこそ、自分で答えを導き出す手前の「想像力」をつけるには、「物事を深く考える訓練」を日頃から積み重ねていく必要があると思うのです。
振り返れば、僕も若い頃から様々な場面で判断力を問われてきました。
当然、たくさん失敗もしました。でも、大切なのは「同じ失敗は絶対にしない」と心に誓い、猛省して次への行動を変えることです。
それでも未だに、これまでの人生で3回ほどは同じミスを繰り返してしまい、激しい悔しさを味わった記憶が残っています。
人間ですから完璧ではありません。
だからこそ、次はどうすべきかを想像し、考える訓練を止めないことが重要なのです。
この「考える訓練」は、運動でいうところの筋トレや走り込みと全く同じです。
国語の「読解力」、先を見据える「想像力」、知識の土台となる「暗記力」。
これらを鍛えるためには、地道な日常の積み重ねしかありません。
- 小説をじっくりと読み、登場人物の心情に思いを馳せる。
- 新聞などに目を通し、世の中の動きの背景を情報収集する。
- 単語帳を開き、泥臭く知識を頭に叩き込む。
定期テスト・模擬試験で思うような点数が取れないと嘆く生徒さんがいますが、それは例えるなら、日頃の筋トレも走り込みも、日々の練習試合さえも一切していないのに、いきなり公式試合のコートに立つようなものです。 それでは結果が出なくて当然ですよね。
中間テストが返却されてきたと思います。 今回、成果を出した生徒さんは、決して油断しないこと。
逆に思うような成果が出なかった生徒さんは、これまでのテスト勉強の「量」と「質」の両面を冷静に振り返り、どこを改善すべきか一緒に考えていきましょう。
いつでも僕に相談してください。
期末テストに向けて、一緒に泥臭い「筋トレ」を始めていきましょう。